今年のシャドウバースと森羅咆哮自然ビショップの違い
何故こんなにも勝てないのだろうか?
久し振りに何か根本的にデッキの理解が間違っている感覚があり、レート期間が終わってから必死に考えている。
今年のシャドウバースと森羅咆哮の自然ビショップには大きな違いがあるのではないか?ナーフ前とナーフ後、アディショナル前とアディショナル後でデッキの考え方は変わっているのではないか?
Spiciesさんってレートで使ってたデッキ、ツイッターに載せてたっけ?と思いプロフィールを開くとデッキはなかったが、もっと必要なものがそこにあった。(Spiciesさんの自然ビショップはSurpassさんが貼ってた)
(無断でスライドを使わせてもらっています。)
今年の代表的なデッキ
今年の代表的なデッキは序盤の重要度'大'と'中'のデッキが多かった。
ALTたばた
疾走ランプドラゴン
託宣などのランプカードをマリガンで積極的に引きに行きたい。フィニッシャーは疾走カードなので、序盤のフォロワーで相手を攻める必要がある。
ポセイドンを含め、2コストフォロワー15+託宣3で合計18枚
STR灰原きょん
ミッドレンジロイヤル
レイサム、レイピアマスター、リオードを含め、2コストフォロワー16枚
簒奪の使徒単キープや8t用のレイサムが単キープできるデッキ
ミラーはロングゲームを考えて敢えて2パスする場合もあるが、今回はそこには触れない。
ROG約束のノノ
機械ウィッチ
マシンエンジェルを含め、2コストフォロワー15枚
マリガンは基本的にマシンブックソーサラー1点狙い
分類するなら序盤重要度'中'になるが、強気にマリガンを行うために2コストの枚数が多い。
ナーフ前、VEC RAGE予選の自然ビショップ
より濃い色は採用枚数の違いが大きかったカードを表す。
普通の黄金都市自然ビショップのデッキコンセプト:
- アニエスを積極的にキープしてもどこかのマナを黄金都市で埋められる
- 高スタッツフォロワー単体はエクセスプリーストで処理
- 横展開はクルトで処理
- 高スタッツ2体は母なる君で処理
- 序盤のデスティニーウィングナイトで黄金都市のテンポロス回収
- ムニャール、エンジェルラットの疾走とフェザーフォルクパニッシャーでライフを少しずつ詰める
主な勝利条件
2コストフォロワーの枚数は...6枚
序盤からガンガン攻めてくる印象はあるが、特に後攻の場合今年の他のデッキに比べると序盤重要度'中'の2コスト枚数を満たさないように感じられる。
先攻の場合は2t黄金都市からのデスティニーウィングナイトで2コストの役割を果たせることもできるが、後攻2tのデスティニーウィングナイトは噛み合いがとても良くない場合2ターン目の動きとして数えられない。
ファイナリストのさわちゃん、koharu、ぱいぱいでか美(ヨシヒコ)は荒野の案内人+エンジェルラット+フェザーフォルクパニッシャー+漆黒の法典の枚数の合計が11-12。
ちなみにプレーオフ進出者30人の内この合計が10枚以上なのは上のファイナリスト3名と東京大学に潜むホームレスさんだけだった。
環境にいるビショップは2パスをすることがとても多いので、荒野の案内人などのカードを2ターン目に出し序盤強く動いてライフを削ることができることは注目されていたが、それに加え後攻2ターン目の動きを最も安定させていた。
逆にkoharu、さわちゃんだけクルト0枚採用していた。上の4人を抜いたらプレーオフ進出者の平均クルト採用枚数は2.77。ナーフ前の黄金都市自然ビショップは後攻の場合序盤重要度'小'よりのデッキになっていたと思う。
ナーフ後
より濃い色は大きい数字を表す
VECさわちゃん
自然ビショップ
高コストのカードのアクセラレート効果がないナーフ後自然ビショップ。
更に黄金都市も抜けたことにより、2コスト採用枚数が平均10.5枚になる。
2t、そして先攻4tに活躍する神鳥の修道女の採用が増える。
アディショナル前のリストは、ナーフ前に比べかなり序盤重要度'中'の採用枚数に近づく。
アディショナル後
Ratings for Shadowverse第十期後公開されたリスト
ああああ
https://twitter.com/harkpokepoke/status/1201430386242281472?s=20
レート窓(からくり、霧子、Spicies、Surpassなど)
https://twitter.com/surpass777sky/status/1201175061010382850?s=20
折り紙
https://twitter.com/ORIGAMIsv/status/1201155994128011264?s=20
くろば
https://twitter.com/kurobaJK/status/1201424962373877760?s=20
黄金都市を2tで出せない、しかし2コスト9枚から10枚のリストが多い。
メタゲームが進んで、中盤の強い動きをより意識した構築になっている。結果的にフィニッシュターンが8tぐらいまで加速していると思う。
2コスト9枚のリストはクルト3枚採用。
クルト2枚採用のくろばさんのリストは2コストフォロワー10枚と漆黒の法典2枚採用。
何故このデッキが成り立つか理由を考えていてこのブログを書くまで分からなかった。
何を変えるべき?
自分はデッキのバランスを理解できていなかった。確率計算もしていなかった。
2コスト9枚で2コストカード目当てで全力マリガンすると2コストカードが引ける確率は先攻89%、後攻92%。
- マリガンが見える状態で2コストカードがなかったとして全マリガンで2コスを引ける確率は先攻76%、後攻82%。
- マリガンでフェザーフォルクパニッシャーを返すと2コストカードが引ける確率は先攻73%、後攻80%。
- マリガンで2コストカードがない状態でアニエス、鐘など一枚をキープすると2コストカードが引ける確率は先攻68%、後攻76%。
2パスは許容できるかどうかを意識してマリガンしないといけない。
Spicies先生が語る"バランスを意識したマリガン"は今環境とても重要だと思う。(29:00から)
もっとクルトを意識する
- クルト3枚採用なら後攻でも強気にワンダーコックを3tで出す
- 中盤進化権をクルト用に温存する
- 重要なターンに備えてクルトを温存する
- 対クルトを意識する
- 強気にフェイスに攻撃して相手にクルトを意識させる
後4までにクルトを引ける確率は全力マリガンで61%
相手が後1鐘を出した場合後4でクルトを持っている確率は68%
後3でクルトがない場合鐘が開いて3枚のドローでクルトが引ける確率25.6%
後3でワンダーコックを出した場合鐘の3枚ドローでクルトが引ける確率27%
鐘3枚採用の弱い部分
- フィニッシュターンが8tぐらいなら、1t、コックなしの3t、5tぐらいにしか置けないことが多い。
- デッキを毎試合半分ぐらいはドローするデッキなのに3枚目はほとんど使えない。
結論
自然ビショップは今年の他のデッキと比べて2コスが少ない。
アディショナル前は勝てたけど、ナーフ前とアディショナル後勝てないのはデッキのバランスの変化についていけてなかったから。
ビショップの変化に気付けず、今期はたくさん負けました。
とてもいい勉強になった。